ビジネスマンを中心に、普段ノートPCを持ち歩く方は沢山いる。私のようにバッテリーだけでは不安なため、ACアダプターを一緒に持ち歩く方も多いのではないか。
このちょっと重くてかさばるACアダプターを持ち歩く負担を軽減できる「USB PD充電器」をご存知だろうか?
USB PD充電器とは
電子機器は、各機器により必要な電圧が異なる。そのため、各機器の電圧に合ったACアダプターを使用して電力を供給する必要がある。
しかし、PD充電規格が登場したことにより、PD充電に対応した機器であれば、PD充電器を1台持つことにより、それをいろいろな機器で使い回すことが可能になった。なぜなら、PD充電器は給電を受ける側の機器に合わせて出力する電力を自動調整できるからである。(PD充電器により異なるが、一般的には5V/9V/12V/15V/20V出力に対応したPD充電器が多いようである。)
USB PD充電器選びで注意すべき点
PD充電器により出力できる最大電圧が異なる
PD充電器により供給できる最大電圧は異なる。
PD充電器は、最大100W(20V/5A)までの電力供給が可能な規格であるが、PD充電器により最大供給電力が異なり、一般的には高出力が可能なPD充電器ほど価格も高い。PD充電器を購入する際は、事前に使用する機器の電圧/電力を調べておき、それより大きな電力供給が可能なPD充電器を選ぶことが必要である。
接続ケーブルも原則として、PD充電に対応している必要がある
PD充電器と充電をする機器は、USB Type Cケーブルで接続するのが一般的であるが、原則としてPD充電に対応しているケーブルを使用する必要がある。「原則」と記載したのは、ケーブルにより供給できる電力が異なるからである。とりあえず、「PD充電対応」と明記されたケーブルを使用しておけば安心だ。
USB PD充電器を使用するメリット
メリットは、各機器専用の充電器を持つことから解放されることだ。メーカーや機種が異なるノートPCを複数使い分けている場合も、1台のPD充電器を各機器で使用することができる。(同時使用する場合は、PD充電器の最大電力内に収まっていることと、PD充電器に複数の出力ポートが付いていることが前提となることは覚えておいてほしい。)
外出時にも、ノートPCとタブレット、スマホ、Switchなど、各機器の充電器を持ち歩く必要がなく、ひとつのPD充電器があれば、各機器に電力を供給することができる。各機器の充電器を持ち歩くことを考えると、そもそもモバイル機器を持ち歩くことをためらってしまうので、充電器が1台で済むことはとても助かる。
充電器の重さって馬鹿にならないので。
最近は、「窒素ガリウム」という半導体を使ったPD充電器が普及し始めている。細かいことは割愛するが、窒素ガリウムを使うと、充電器を小型、軽量、高出力化することができるのである。PD充電器が普及し始めたのは、この窒素ガリウムのおかげである。
「PD-DC変換ケーブル」
USB PD充電に対応したノートPCが増えてきたが、PD充電に対応していないノートPCでもPD充電器を使用できる便利な変換ケーブルがある。私もこのケーブルのおかげで、PD充電に対応していないノートPCでもPD充電器が使えるようになり、とても助かっている。詳しくは下の記事でご紹介しているので、興味のある方はご一読ください。あくまでも使用する際は自己責任ですが。
オススメUSB PD充電器 RAVPower RP-PC128
RAVPower USB PD充電器 RP-PC128の特長
90W 高出力対応
このPD充電器は、最大90Wの電力供給に対応しており、高性能で必要電力が高めのノートPCにも使用できるので汎用性がグッド。
2ポート出力
出力ポートが2つあるので、ノートPCとスマホなど2台の機器を同時に充電することが可能。(2つの出力ポートを同時使用する時は、各ポートの最大出力は45Wとなる点はご注意を。)
コンパクトサイズ/軽量設計
サイズは、65 x 65 x 32 mm、重量195gとコンパクト/軽量。Apple社純正の87W 1ポートUSB-C充電器に比べても大きさが約半分、重さも約34%軽量。窒素ガリウムさまさまです。
PD対応ケーブルが付属
この充電器には、高出力PDに対応した1.5mのケーブルも付属されている。90Wに対応したケーブルは、単体で購入すると2,000円近くの価格となるため、90WのPD充電器とそれに対応したケーブルのセットで考えればバーゲンプライスである。
検証してみた ~USB PD充電器 RAVPower RP-PC128~
各機器に合わせた電力がPD充電器から出力されているのか、最大電力90Wが出力できるのかを検証してみた。
スマホ(iPhone11)
通常充電出力規格:5W(5V/1A)
ほぼ満充電の状態であったため電流は低めに出ているが、電圧はほぼ既定値の4.97Vが出力されている。
ゲーム機(NINTENDO Switch)
純正ACアダプター出力規格:7.5W(5V/1.5A)、39W(15V/2.6A)※2種類の電圧可変式。Switchの充電器は、ちょっと特殊な仕様である。
満充電の状態であったため電流は低めに出ているが、電圧は15V出力になっている。
ノートPC(マウスコンピュータ m-Book Kシリーズ)
純正ACアダプター出力規格:90W(19V/4.74A)
こちらも電圧は19.5Vと規格電圧に近い数値が出ている。
※このノートPCはPD充電に非対応のため、記事中で紹介したPD-DC変換ケーブルを使用
ご覧の通り、いずれの機器も、機器が要求する電圧に応じて、PD充電器の出力が変動していることが検証できて安心した。
まとめ
90Wと高出力で、2ポート対応で、サイズ/重量も控えめ、なおかつケーブルもセットとなったUSB PD充電器 RAVPower RP-PC128は、現時点で他社の追随を許さない性能もコスパも高いPD充電器といえるでしょう!(ちょっと大袈裟な表現をしましたが、ホントにお得です。)