NINTENDO Switchの便利なところは、小型で携帯性に優れている点である。私は、外出時にSwitchを携帯することは、ほぼ無い。家の中で携帯モードやテーブルモードで遊ぶこともあるが、もっぱらTVモードで遊ぶことがほとんどである。そして、SwitchをリビングのTVに接続することもあれば、PCモニターに接続することもあったりと、家の中でSwitchを移動することが多い。
TVモードで遊ぶ際に、別の部屋にSwitchを移動するのは非常に面倒だ。その理由は、いちいちドックを移動する必要があるからである。
移動のたびに、ドックからHDMIケーブルとUSB Type-Cの電源ケーブルを抜き差しするのは、面倒なうえ、配線の傷みも気になる。
そこで、何気なしにAmazonを見ていると「Switchドック」の文字が目に入った。
ん?普通のドックと形が違うぞ?
ん?純正のドックより安いぞ?
ん?冷却ファン付き?
こんなに沢山の種類の非純正Switchドックが販売されていることを、その時に初めて知った。
そして、吟味を重ねた結果、これからご紹介するSwitch非純正ドックの購入に至ったのである。
動画でのレビューも当ページ末に掲載しておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。
Switchドックの役割
はじめに、純正ドックと非純正ドックの違いを分かりやすくするために、Switchのドックの役割について簡単におさらいをしておく。
テレビへの出力
SwitchをTVモードで遊ぶ際、ドックはSwitch本体とTVの中継役を果たす。映像と音声をTVへ送り込むのである。
そして、解像度が携帯/テーブルモード時は、最大1280×720pであるが、TVモード時は最大1920×1080pに上がるのである。
Switch本体の給電/充電
Switch本体に直接USB Type-Cの電源ケーブルを刺して給電/充電することも可能だが、TVモード時はドック経由での給電/充電が前提となる。
ちなみに、Switchの電源アダプターは少し特殊で、定格出力が「5.0V/1.5A」と「15.0V/2.6A」の2系統仕様となっている。
コントローラーの充電
Joy-Conを本体に繋げ、本体がスリープ状態であるとJoy-Conが充電される。また、ドックに備わったUSB Type-A端子にProコントローラーなどを繋げて充電することもできる。
Switch 非純正ドックの特長
もう一方のSwitch非純正ドックは、種類が豊富に揃っている。そして、非純正ドックは、以下の特長を売りにしているものが多い。
コンパクト、携帯性
Switch非純正ドックは、純正のドックより、基本どのモデルもコンパクトである。
そして、テーブルモード時にも充電しながらゲームが楽しめるようになっているモデルがほとんどである。
そして、小型ながらも、純正ドック同様にHDMI出力ポートと複数のUSB Type-Aポート、電源供給用のUSB Type-Cポートを持つモデルが多い。
高い冷却性能
Switch純正のドックは、本体を覆いこむ形状となっており、Switch本体から発せられる熱がこもりやすい。そして、本体が高温になり過ぎると、熱暴走してフリーズすることもある。熱でSwitch本体が歪んだ、という書き込みも何度か見たことがある。
もちろん、熱対策としてSwitch本体の上面には、熱の排気口と排気ファンが付いているが、本体側面はドックに囲まれているため、熱が逃げにくい構造になっているのである。
一方の非純正ドックは、Switch本体を覆う形状にはしておらず、Switch本体がむき出しになっているモデルが多い。それ故、Switch本体から発せられる熱が逃げやすい構造になっている。
安価
価格は、Switch純正のドックが約8,000円程で販売されているのに対して、非純正ドックはドック本体のみで3,000円前後で販売されているモデルが多い。
純正ドックには、ACアダプターとHDMIケーブルが付属している。そのため、一概に純正ドックが高価であるとは言えないが、ACアダプターは汎用性の高いPD充電器を代用することもできるので、PD充電器やHDMIケーブルを既に所有している場合には、非純正ドックの方が出費を抑えることが可能だ。
本体設置角度調整(テーブルモード時)
テーブルモードで遊ぶ際、通常、Switch本体背面のスタンドを開いて設置するが、画面の設置角度を変えることができない。
一方、非純正ドックは、テーブルモード時に設置角度を自分の見やすい角度に変えることができるモデルもある。
使ってみた ~冷却ファン付き 非純正ドック~
前章で触れたSwitch非純正ドックの特長を考慮して、各モデルを比較した結果、Switch本体の冷却性能に秀でたモデルがあったので、以下のモデルを購入することにした。
このモデルの購入の決め手になったのは、見ての通り「冷却ファン付き」であるという点である。
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冷却ファン付き非純正ドックの特長
簡単にこの冷却ファン付き非純正ドックの特長を挙げておく。
ちなみに、この非純正ドックのブランドは、Amazonのサイトには「YOBWIN」と記載があるが、本体にもパッケージにもその記載は見当たらない。
冷却ファン付き
Switch本体を覆わない形状で放熱性が良いのに加え、物理的な冷却ファンが付いており、Switch本体の排熱を促す。ファンが回転する音も、それほど気になるほどではない。ファンが回転する音は、当ページ末に掲載しているYou Tube動画レビューで確認していただきたい。
ちなみに、冷却ファンはSwitch本体に高い負荷がかかり発熱が激しいTVモード時のみ稼働する仕様になっている点は気が利いている。
サイズ・重量
幅:6.58cm 長さ:8.4cm 高さ:5.76cm、重量88.6gと、純正ドックと比較して、とてもコンパクトで軽量である。
入出力ポート
入出力端子は、純正ドック同様となっている。
- HDMI出力ポート × 1
- USB Type-Cポート × 1(電源入力)
- USB Type-Aポート × 3(うち、1つはUSB3.0)
冷却ファン付き非純正ドックのイマイチな点
私は、別にこの非純正ドックのメーカーからレビュー依頼を受けてこの記事を書いてる訳でもないので、忖度無しでイマイチな点も書かせてもらう。
テーブルモード時の角度調整ができない
Switch非純正ドックでは、設置角度を調整できるモデルも多いが、当モデルは設置角度調整はできない。私は、特に気にならないが、テーブルモードを常用する人にとっては、気になる場合もあるだろう。
TVモードへの切り替え時間が純正に比べ長い
TVモードに切り替えた際、実際にTVに映像が映し出されるのに6秒程度かかる。それくらいの時間は、待てば良いのであるが、純正ドックに慣れている人は、じれったく感じるかもしれない。
冷却ファンの停止が自動でない
TVモードでSwitchを楽しんだ後、Switchの電源を切っても、この非純正ドックのファンは回り続ける。ファンを止めるには、ドックにあるTVモード切り替えボタンを押す必要があるのだ。ちなみに、この切り替えボタンは、TVモード時に青いLEDランプが点灯する仕様になっているのが救いである。
まとめ ~冷却ファン付き 非純正ドック~
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- ファン付きで、熱対策冷却機能が更にアップ
- コンパクトで軽量
- 入出力ポートは、純正ドックと同じで不便なし
なお、電源アダプターは付属していないので、別途購入するか、Switch本体に付属していたACアダプターを使い回す必要がある。
電源については、Switch以外にも使えるUSB Type-CのPD充電器を使うことをオススメする。Switchは、39Wの出力が必要なため、PD充電器を購入する場合は、それ以上の出力ができるモデルを購入するように注意いただきたい。
ちなみに、私はRavPowerの90W出力に対応したPD充電器を使用している。このモデルは、90Wのハイパワー出力に対応しているため、ノートPCの電源としても使え、かつ、2ポートの出力端子を持つため、Switchと同時に45W以内のPD充電に対応した製品に電力を供給することが可能である。加えて、高出力PD充電に対応したUSB Type-Cケーブルも付属しているので、お買い得でオススメである。
このRavPower PD充電器の記事もぜひ一緒にチェックいただければと思う。