ついに出ました、汎用性抜群で理想的なPD充電器が!
以前、Baseusの100W高出力PD充電器「Baseus GaN2 FAST CHARGER」をご紹介しましたが、2021年9月に、出力は同じ100Wで待望の「4ポート搭載」モデル「Baseus GaN2 Pro Quick Charger」がリリースされました。
今回は、新たにリリースされた4ポートモデルの特長や、4ポート同時出力検証の様子などをご紹介します。
基本スペック「Baseus GaN2 Pro Quick Charger」
それでは、今回新たにリリースされた100W高出力4ポート搭載PD充電器の基本スペックを見てみましょう。
商品サイズ | W 30.5mm, H 85.2mm, D 54.8mm(充電器本体) |
重量 | 209g(実測値) |
カラー | ブラック・ホワイト |
入力 | 100-240V=2A 50-60Hz |
出力 | 【USB-C】5V=3A,9V=3A,12V=3A,15V=3A,20V=5A 【USB-A】4.5V=5A,5V=4.5A,5V=3A9V=3A,12V=3A,20V=3A |
最大出力 | 100W |
出力ポート数 | 4ポート(USB-C 2ポート、USB-A 2ポート) |
対応充電規格 | 【USB-C】 PD3.0/PD2.0/PPS/QC4+ 【USB-A】 QC3.0/QC2.0/SCP FCP/AFC APPLE2.4/BC12/PE+ |
付属品 | USB-C to C ケーブル(1m、100W対応 eMakerチップ搭載)、取扱説明書、保証書 |
100W高出力に対応した充電ケーブルは、通常1,000円以上で販売されていますが、この充電器にはeMakerチップ搭載の100W高出力対応ケーブルが付属しているのは嬉しいですね。
そして、今回のモデルはブラックとホワイトの2色展開のため、デスク周りの機器カラーと合わせたいという、こだわり派の方にもピッタリですね。
「Baseus GaN2 Pro Quick Charger」の特長
それでは、本機の特長を見てみましょう。
柔軟な利用シーンに応える4ポート搭載モデル
このPD充電器最大の特長は、4ポート搭載である点に加え、4ポートをフルに使った柔軟な利用ができる点です。
USB-Cポート・USB-Aポートが各2ポートで計4ポートを搭載しています。最大100W出力の4ポート搭載モデルは他社からもリリースされていますが、本機の特長は、各ポートへの電力配分が柔軟に対応できる点にあります。
画像出典元:Amazon
他社の100W/4ポート搭載PD充電器では、複数ポートを同時利用する時には、1ポートの最大出力が50W以下に制限されるモデルが多いです。しかし、本機では上記の表に記載のとおり、単独ポート使用時は最大100Wの出力が可能である点はもちろん、複数ポート利用時でも、1ポートで最大65Wの出力が可能なため、ノートPCとスマホやタブレットなどを同時充電する際にも、供給電力不足になり難いのです。
例えば、MacBook Pro13インチモデルなら、65Wの電力供給で十分対応が可能で、同時にスマホやタブレットも急速充電ができてしまうのです。
しかも、USB-CとUSB-Aポートが使えるので、より多くの機器に対応できる汎用性も持ち合わせています。
高出力充電器に見合わないコンパクトなサイズと重量
「クレジットカードサイズ」と称しているサイズに加え、重量も本機の魅力です。
ほぼ同じ出力を持つMacBook Pro16インチモデルに付属の充電器が以下のサイズ・重量であることと比べると、本機がいかにコンパクトサイズで軽量であるかがわかります。
- 出力:96W
- サイズ:幅80mm、高さ80mm、奥行き29mm
- 重量:298g
- 出力ポート:USB-C 1ポート
- 価格:税込 8,580円(ケーブル別売 税込1,980円)
ちなみに、別記事でご紹介しました100W出力で1ポートモデルの「Baseus GaN2 FAST CHARGER」は、更にコンパクト・軽量な仕上がりになっています。
ノートPC使用目的で単ポートで問題無い、という方には、よりコンパクトなこちらのモデルがオススメです。
- 出力:100W
- サイズ:高さ67mm、奥行55mm、厚み30mm
- 重量:173g
- 出力ポート:USB-C 1ポート
- 価格:税込 5,380円(ケーブル付属)※割引クーポン適用前価格
高出力対応ケーブルが付属
高出力のPD充電器は、出力に合ったケーブルを使用する必要があります。100W出力に対応したケーブルは、単体で購入すると1,000円以上と、充電ケーブルとしては意外と高価なのです。
その点、本機には100W高出力対応eMakerチップ搭載のケーブル(1m)が付属している点も魅力です。
「eMarker」とは、USB Type-Cケーブルに内蔵されているICチップのことを指します。eMarkerには、ケーブルの製造企業情報や通電容量など通信に関するデータが登録されており、eMarkerケーブルと接続された機器から、これらの情報を読み取ることにより、機器に合わせた最適な充電を実現することができるようになっています。
実際に充電してみた
実際に本機を使って、「単ポート充電」と「4ポート同時充電」をしてみましたので、その結果をご紹介します。
高出力 単ポート使用(高出力ノートPC)
高出力(約100W)が必要なノートPCで使用してみました。この充電器の出力を1ポートで使い切ってますね。
4ポート同時使用(スマホ2台、タブレット2台)
4ポートを同時に使用することは、私の普段の使い方ではあまり無いのですが、試してみました。
【USB-Cポート】
- iPhone11
- iPad mini(第5世代)
【USB-Aポート】
- Xiaomi Redmi Note 9S(18W急速充電)
- HUAWEI MediaPad M3 Lite 10 wp(18W急速充電)
4ポート全ての機器への同時充電は、問題無く出来ました。
4ポート同時利用の場合、USB-Cポートの出力は最大60Wと20Wとなるため、大抵のスマホ・タブレットの急速充電は問題ありません。
試してみたかったことは、4ポート同時利用時のUSB-Aポートからの出力です。
4ポート同時使用の場合、USB-Aポートへの出力は2ポート合計で15Wまでとなります。
今回の実験では、USB-AポートにRedmi Note 9S(Androidスマホ)とMediaPad M3 Lite 10 wp(Androidタブレット)を同時充電してみました。両機種とも最大18Wの急速充電に対応しています。
結果としては、Androidタブレットが急送充電状態となり、Androidスマホは通常充電となりました。USB-Aポートの出力電力測定は行っていないので、あくまで推測となりますが、先に充電器につないだタブレット側に急速充電に必要な電力を優先的に供給し、余った電力でスマホに電力を供給したのかと考えています。
USB-A 2ポートへの出力は、両ポート合わせて最大15Wの仕様であるため、スマホへの供給電力は低めであったと想像できますが、スマホ画面には「充電中」の文字が表示されているため、必要最低限の電力は供給されていた、ということになります。
Android端末は、急速充電モードか通常充電モードであるかを画面表示で判断できるため、今回の実験では電流計測器につなぎませんでした。(計測器に表示されている値はiPad miniへの電力供給値です。)
まとめ
今回は、2021年9月にリリースされたBaseus社のPD充電器の4ポート搭載モデル「GaN2 Pro Quick Charger」をご紹介いたしました。
2021年7月には、同じBaseus社から、よりコンパクトで最新の充電規格QC5.0に対応した100W 1ポート搭載モデルもリリースされており、私、個人的にも期待しているBaseus社の日本への本格参入が始まりました。
100WレベルのノートPCへの充電をメインに考えている方には、よりコンパクトな1ポートモデルがオススメですが、汎用性を考えると今回ご紹介した4ポートモデルは色々な使い方ができるため、多くの方にオススメできるモデルです。
本機のマイナス点を探してみたのですが、機能面、価格面を考えても、正直なところ現時点で見当たりませんでした。(粗捜しをしている訳ではありません。)
リリースされて間もないため、耐久性の面は現時点で判断できませんが、高出力PD充電器を探している方にはオススメできる逸品です。
よりコンパクトな1ポートモデルはこちら